中井卓大選手は2021年現在17歳、久保建英選手は19歳。
2つの年の差はあるものの、良きライバルとしてか、仲のよさそうな2人ですね。
そんな2人の共通点は、小学生時代に共に秘めている類まれな才能を世界を代表するビッグクラブの指導者によって見出され、9歳・10歳という今までの日本人選手からでは考えられないようなスピードでスペインへとプレー環境を変えたことです。
自身を据える環境を変える・整えることで成長速度は大きく変わると思いますし、その分伸びしろも大きくなることは決してサッカーだけに限らず、社会人としてのキャリアや勉強をする学生にも同じことが言えると思います。
そんな共通点も多い2人ですが、異なることも多くあります。
例えば、久保建英選手は14歳の時に所属していたバルセロナの下部組織がFIFAから18歳未満の外国人選手獲得・登録違反による制裁措置を受け、2015年3月に日本へ帰国したのに対し、
中井卓大選手は両親の離婚(実際は戸籍上だけの話?詳しくは別記事で紹介しています!)によりレアルマドリードの下部組織で現在もプレーし続けています。
知っていくうちに2人の「違い」がどこにあるのか、これからの日本サッカー界には欠かすことのできない2人の選手を今のうちに知っておく必要があると思いました。
そのため、今回は「」と題して、海外の反応や評価だけでなく、それぞれの特徴もとらえながら紹介していきます!
中井卓大の特徴
まず、現在もレアルマドリードの下部組織に所属する中井卓大選手から紹介していきます!
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17歳にして、すでに身長は180cmにも到達している中井卓大選手。
滋賀県大津市出身で、転機は9歳。レアルマドリードのキャンプに参加し、参加者の中で唯一レアルマドリードの下部組織に当たる「カンテラ」に合格を決めました。
2021年は、本来年齢から考えるとフベニールB(17歳)が該当クラスになるのですが、世界を代表するビッグクラブの中で飛び級し、フベニールA(19歳以下)でプレーしています。直近の試合では背番号10を付けるなど、チーム指揮官やチームメイトからの信頼も確実にものにしています。
プレーの最大の特徴は「ドリブル」です。
幼少期の映像を見てもその技術のレベルは段違い。他の選手は手も足も届かない絶妙なところにボールを置いています。
足元がしっかりしているから、落ち着いてさばけていますね。
引き技でどんどん相手を抜いていきます。
見ていて気持ちいいプレーはこの時から健在ですね!
久保建英の特徴
次に、19歳にして先日のU-24アルゼンチン戦に出場し、他選手との「格の違い」を見せてくれた久保建英を紹介していきます!
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19歳にして、U-24の日本代表チームに加わり、攻撃陣を牽引する姿は記憶に新しいと思います。
中井卓大選手より一歩先にA代表にも参加し、すでに11キャップをマークしています。
前述のとおり、バルセロナの下部組織で4年間を過ごしてきましたが、FIFAの処分により帰国を余儀なくされました。
日本へ帰国後、横浜Fマリノスへ期限付き移籍を1年はさみながらFC東京でプレーしました。チームの雰囲気を変えるだけでなく、スピード感やゲームの流れを支配するプレイヤーですね。
こちらもドリブルが特徴的ですが、身長が173cmと決して大きな選手ではありません。
ですが、その分スピードに乗った時の速さは止めることができず、細かなステップで相手を飄々とかわしていきます。
やはり久保建英選手の活躍も今始まったわけではなく、幼き頃から周りとは次元が違うプレーをしていました。
中井卓大選手よりパスが多いような動画となりましたが、実際に試合の様子を見てみると、縦に仕掛ける(サイドで相手ゴール方向にドリブルしていく)時のスピードが中井卓大選手の比じゃないほどに早いですね。
左利きということもあり、緩急のあるドリブルで相手DFも止めにくいことが伝わってきます。
中井卓大と久保建英の違い
では、そんな2人の大きな違いは何でしょうか。
- 利き足
- プレースタイル
- ポジション
- 日本でのプレー期間
- 代表歴
- メディア露出度
- タイトル取得数 etc…
他にも数え切れられないほどありますが、その中でも今回は「ポジション」と経歴に関連したことについて紹介します!
中井卓大と久保建英のポジション
2人ともゲームを組み立てるMFでプレーしています。
同じ枠と言えばそうなのですが、MFの中にもインサイドハーフ、アンカー、ボランチ、サイドアタッカー、トップ下など、様々なものがありますよね。
そして、それぞれを生かすように実は2人のポジションはかぶっていないと思っています。
では、具体的にそれぞれのポジションを見ていきましょう。
中井卓大選手
レアルマドリード下部組織では基本的に中盤の中でも守備を任せられていることから、ボランチやアンカーとしてパスを供給したり、ボールを回すことが多いポジションについています。
ですが、隙あらば攻めに回り、得点機会を捉えてしっかり結果を残しています。
このポジションはフィジカル面も必要とされ、また周りを見ながらボールを回す必要があるため頭がよくないとできないとも言われています。
そのような重要なポジションは、少し前の日本代表で言うと遠藤保仁選手や長谷部誠選手が務めていました。
ゲームを作り、時には得点にも絡みに行く、チームに欠かすことのできない存在と言っても過言ではありません。
久保建英選手
久保建英選手のポジションは、中井卓大選手と一緒のMFです。
その中でも、サイドアタッカーとして活躍することが多く、右サイドも左サイドも器用にこなすことができることも久保建英選手の強みになります。
FC東京から海外クラブへ移籍した後は、少し守備的なポジション(サイドハーフの中でも少し引き気味)にポジションを取るようにチームから要求されたこともあり、得点に絡むというよりはサイドを固めようとしていることを感じました。
レアル・マドリードからレンタル移籍したマジョルカでは、右サイドハーフを主軸に、守りに近い位置に配置されています。
ですが、そんな中での本人は、「ベストはトップ下」とメディアに対して宣言するようなことをしています。
中井卓大と久保建英の経歴
世界を代表するビッグクラブの下部組織で2人ともプレーしていましたが、それぞれが得たタイトルや、日本代表歴には大きな差ができています。
中井卓大選手は日本代表として戦ったのはU-15日本代表に選ばれた時のみ。
それに比べて久保建英選手はU-15から世代別代表に常に選出され続け、A代表に到達しました。
その背景には、「日本でプレーしているかどうか」が少なからず関係していると思われます。スペインから日本代表に加わることは想像以上に困難であり、況してやA代表ではなく世代別代表であれば、なおさらです。
9歳から今までの8年近くをスペインで過ごしている中井卓大選手は日本でのプレー経験は数少なく、日本メディアに登場することも限られています。
それにより、日本国内の認知度も低くなっているというのが実態だと思います。
中井卓大と久保建英に対する海外の反応・評価
続いて、海外でプレーをし続ける2人に対する反応や評価を見ていきましょう。
2人の「永久的な非EU圏選手」がいる場合、彼らがワールドクラスにならないと大変なことになるかもしれない
中井卓大選手
彼はカカのような素質を持っていて、スペイン語も流暢に話すことができる。
彼のことが大好きなんだ。
正常に育つことを願っているよ。
この子が大好き。
彼の3~4ヶ月間のプレーを見ていると、アジリティ、ビジョン、パスの質など、全てにおいて成長しているように感じる。
彼がグティのように育つことを祈っているよ。
久保建英選手
「彼(久保建英)のプレーは何度も見ているが、才能にあふれていて、技術も非常に高いと思う。人間的にも良い選手だと聞いているよ。
FCバルセロナで成功することは、本当に大変なことだ。だから僕も彼のことは、これかもずっと温かい目で見ていきたいと思っている」
「漫画が現実に! 日本に本物の翼がいた」
「素晴らしいクオリティを持っているし、ボールを失わないからパスを出すのにためらいはなかった」
それぞれが、世界を股にかけて活躍する中で、高い評価や注目を集めていることがわかりますね。
まとめ
どちらがすごい!と一言で言い表すことができない両選手。
2つの年齢差があることから世代別代表では合流しなかったものの、今も年末には2人集まり合同で合同トレーニングなどを積んでいるようです。
日本サッカー界を引っ張っていく存在であることは間違いない2人なので、これからも怪我に気を付けてプレーしていってほしいですね!
ということで今回は「」と題してお送りいたしました!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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