筆者の心の声です。
その心のとおりなのか、東京五輪女子100m決勝ではジャマイカの選手が表彰台を独占、オリンピックレコードをたたき出し、最古の男子100m記録をついに抜きました。
ということは、次はマラソン。
ケニアが強い!という偏見が筆者にはありますが、男女両方とも、なぜケニアが強いのか、今回のケニア代表はどれほどの選手なのか、まとめてみました!
- ケニアがマラソンに強い理由
- 【東京五輪】ケニアのマラソン代表選手
最後には東京五輪に出場する選手の情報をまとめました!
ケニアのマラソンの強さの秘訣を知って、オリンピック終盤戦も楽しみましょう!
ケニアのマラソンはなぜ強い?
常にオリンピックのマラソンで上位に食い込み、東京大会でも筆頭の優勝候補として名を連ねるケニア代表。
なぜ強くて速い選手が次々と登場するのか。
強い選手を輩出できる理由は、必ずあります!
陸上長距離経験者や、現役マラソンランナーの友人からの意見を元に、わかりやすくまとめてみました!
- 強いハングリー精神
- 先祖たちのDNA
- 身体的な利点
- 生活する環境
- スター選手が身近
では、1つずつ見ていきましょう!
強いハングリー精神
これは、何の偏見でもない事実なのですが、ケニアは世界的に見て貧困国家になります。
2019年のケニア全体における平均月収は641米ドル。
日本円にして70,000円(1ドル=110円)となります。
また、収入面だけでなく電気やガス、水のライフラインが整っていないエリアも非常に多く、日本では考えられないような生活を実際に送っているのが事実です。
その中で、オリンピックのメダルを取るとなれば、賞金だけでなく長期的なスポンサーをつけることが現実にでてくるため、そのような貧困生活から抜け出せることができます。
つまり、「勝利=人生の好転」の重さが全く違うのです。
そうなると、練習や試合中の気持ちも高まり、ハングリーな精神で走り続けることができるのです。
先祖たちのDNA
世界各国でマラソンの試合は行われますが、大きな大会ではケニアやエチオピアをはじめとするアフリカ勢が非常に成績を残していますよね。
強い足腰を持つアフリカ勢の中でも、ケニアは歴史を振り返ると狩猟民族として構成されてきました。
狩猟民族は、狩るために走り続けていたことから、走りに長けた骨格を持っています。
また、体幹が日本人とは大きく異なり、無意識のうちに背中の筋肉が発達していきます。
それは、体全身の力を一気に出す強さや速さがなければ逆に狩られてしまうという状況でなければ育たないものもあるのでしょう。
先祖のDNAは現在のスポーツに大きく生きており、農耕民族と言われる日本人とは大きな違いとなります。
長い歴史を読み解いていくと、山を走り回った生活が長く続いたことで、DNAに刻み込まれていると言っても過言ではありません。
身体的な利点
また、彼らの武器はDNAだけではありません。
具体的に身体的にも大きく異なることがあります。
それは、”血液と足”です。
ケニアの選手の血液は赤血球が小さく、酸素の供給に必要なヘモグロビンの量が非常に多いことで有名です。
また、血液がサラサラという表現が正しいかはわかりませんが、血液の粘着力が弱いため、全身に酸素が回りやすいと言われています。
”足”が非常に長いものの、足のサイズは小さいということも注目すべき点です。
下半身の作りからして、
- 足が長い→ストライド(歩幅)が伸びる
- 足のサイズが小さい→地面に接する面積が小さいためエネルギー消費が少なく済む
これだけ聞けば、マラソンに優位だと思えますよね!
生活する環境
オリンピックなど、大きな大会でマラソンを制する選手の大半は同じ地域出身の選手であることをご存じですか?
ケニアのリフトバレーというところになります。
その環境は、標高2,000mを超える場所に位置にしており、海抜0mと比べ20%以上も酸素濃度が薄い場所になります。
生活をしている地域がすでに酸素濃度の薄いいわゆる”高山トレーニング”状態になっています。
また、山の上になるので、食事は質素。
ハンバーガーやアイスクリーム、スナック菓子など高カロリーな食事はほとんどありません。
そのような環境下で育った選手は、心身ともに強い選手が多くなることは必然と言えるでしょう。
ちなみに、ケニアをはじめとしたアフリカ勢の勢いが強すぎて、大きな大会の前には世界中のマラソン選手がリフトバレーに訪れて、体をいじめてから大会に臨むということが調整方法の1つとなっています。
スター選手が身近
前述のとおり、同じ地域出身の選手が世界的に活躍し、生活水準をグッとあげていることが幼少期から強い刺激となります。
自分の住んでいる地域と同じ地域出身の選手で、かつ自分がやっているスポーツや競技で世界中に名前が売れていたら・・・最高の刺激ですよね!
「あんな人になるんだ!」と刺激を受けた子どもは練習を頑張ることでしょう。
それに、オリンピックをはじめとした海外の大きな大会で優勝した選手でも、帰国後は同じ村の中にいる訳です。
そのような環境で生活すれば、お手本にして、若い選手もどんどん伸びる。
新しい芽がさらに生まれ、どんどん加速していく。
このような好循環が生まれています。
ケニアのマラソン | 東京五輪メンバーまとめ!
ここまで、ケニアのマラソンがなぜ強くて速いかを見てきました。
上述のようなバックグラウンドを持った最強の2選手をまとめてみました!
キプチョゲ
- 生年月日:1984年11月5日
- 経歴:2004年 アテネ五輪5,000mで銅メダル
- 2008年 北京五輪同種目で銅メダル
- 2016年 リオ五輪マラソンで金メダル
五輪連覇を目指すキプチョゲ選手は、ケニアを代表する陸上選手の1人です。
2019年10月に、人類初となるマラソンの「2時間切り」を達成しており、今大会でも注目が集まります!
ブリジット・コスゲイ
- 生年月日:1995年2月20日
- 経歴:2015年 ポルトマラソンで金メダル(マラソンデビュー戦)
- 2019年 シカゴマラソンで金メダル(世界新記録樹立)
- 2020年 ロンドンマラソンで金メダル
近年、女子マラソンで敵なしとも名高いコスゲイ選手。
マラソンデビューでいきなり優勝を果たした27歳です。
この東京五輪でも世界記録樹立が期待されています!
マラソン東京五輪の日程は?
気になる東京オリンピックのマラソン競技日程ですが、以下のとおりです!
会場 札幌大通公園 |
女子 | 8月7日(土) | 7:00-10:15 |
男子 | 8月8日(日) | 7:00-9:45 |
東京ではなく、北海道での開催となります!
この夏、盛り上がった東京オリンピックのフィナーレを飾るべく、最高速度で日本最北地域を駆け回ります!
日本代表を応援する気持ちももちろんありますが、是非ケニア代表にも注目してみましょうね!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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